第2章 親しみと違和感
朝ご飯
「よし、とりあえずこれで後は終わるのを待つだけだから朝食を食べに行って来てください。」
終わったら言いに行きますから、と菅原さんに言われた私はランドリールームの隣のキッチンへと行ってみることにした。
ドアを開けると西谷さんと縁下さんがいて、2人に挨拶をする。
「おはようございます、西谷さん、縁下さん。」
「おはようございます。今ちょうど呼びに行こうかって話してたんですよ。」
「良いタイミングっスね!レストランの方に運ぶんで待っててください!」
「あ、はい、分かりましたー。」
そうしてレストランに向かって、中に入ると西谷さんが待っていた。
「ここに座っててください、今持ってくるんで。」
西谷さんはそう言って椅子を引いてくれて、私は軽く頭を下げてから椅子に座る。
それから少し待っていると西谷さんがトレーを持って戻って来た。
トレーの上のお皿には美味しそうなパンとサラダ、スクランブルエッグにベーコン、それからスープといった朝食の定番が並んでいた。
「美味しそう!」
「美味いっスよ!力、どんどん料理の腕上がってて。」
そういえば昨日の夕飯も美味しかったもんなぁと思いながら手を合わせる。
「いただきます。」
「どーぞ。…あ、1人じゃ暇っスよね。話し相手になりますよ。」
「ありがとうございます。」
「何か聞きたいこととかあります?」
「そう…ですねぇ………。」
少し悩んで…気になっていたことを尋ねてみる。