第1章 出会い

「あぁ、そういえば影山と日向がちょっと揉めたらしいですね、すみません。で、日向翔陽はベルボーイですんで、荷物の持ち運びなんかがありましたら何でも言ってください。」


「はい！おれ頑張りますんで！」


「頑張るって言って荷物持ったまま転ぶとかしないでよー。」


「う、うるさいっ！ちょっと慌てた時だけだろ！！」


「それっていつもじゃないの？」


「何だとー！」


「はいはい、月島、日向を煽らない！日向は乗らない！」


「す、すみません…！」


「スミマセーン。」


「全く………月島蛍はホテルマンです。その横の山口忠もそうですので、わからないことや困ったことがありましたら聞いてください。」


「俺よりツッキーの方が色々詳しいのでツッキーのこと頼ってくださいね！ツッキー、凄いですから！」


「山口うるさい。」


「ごめんツッキー！」


……月島さんに頼るのかぁ………頼るたびにからかわれそうだな…と少し気が重い。