第1章 出会い
「えー、それからそこのヒゲが東峰旭。ドアマンなので道路が復旧するまで暇にしているでしょうからこき使ってやってください。」
「ちょ、おい、大地……俺の扱い雑じゃないか…?」
「旭だし仕方ないんじゃない?あ、俺は菅原孝支です。フロントクラークやってます。月島と山口とか縁下のヘルプに入ること多いから分からないことは俺に聞いてくれても良いからね。」
「は、はい。」
良かった…!菅原さんならきっと意地悪はされない…!
凄くホッとする。
「で、最後。オーナーでドライバーの澤村大地です。道路が復旧次第、俺が街まで送りますからそれまでゆっくりくつろいでください。」
「はい……本当にありがとうございます。」
優しそうな人達ばかりで良かった。
そう、思っていた。