HAIKYU! ! - Valentine 2.14 HQ
第3章 × 影山飛雄
「いや、もう、何?飛雄、かわいい。」
「うるせえ。」
「一緒に帰る?」
「おう。」
そう言うと、飛雄は立ちあがり、私の手を引いた。
それがうれしくて
ちょっと泣きそうになる。
「飛雄。」
「ん?」
「この前はごめん。」
「俺も、ごめん。」
「なんで飛雄があやまるの?」
「真由にさみしい思いさせてたの、自覚はしてるから。」
私がさみしいって思ってたのわかってたんだ。
ちょっと意外だった。
他人の感情には疎いと思ってたから…。
「いつも、部活優先してごめん。でも、俺…。」
バレーは捨てられない
って顔してる。
「わかってるよ。私、バレー頑張ってる飛雄が好きだもん。バレーしてるときの飛雄、すごくキラキラしてる。かっこいい。私といるときの飛雄と同じ表情してる。」
「え?!」
「気付いてなかった?ちゃんと、飛雄が私のこと好きなのわかってるよ。バレーと同じくらい好きでいてくれてるんだよね?」
何も言わないけど
これは、肯定してるんだよね?
「私も、飛雄大好きだからね。」
「・・・知ってる。」
「わがまま、言ってごめんね。これからは気をつける。だから、嫌いにならないでね?」
当たり前だろ。
って言う飛雄がたまらなく愛おしくなる。