HAIKYU! ! - Valentine 2.14 HQ
第3章 × 影山飛雄
「あ。」
「ん?何?」
飛雄が思い出したかのように急に立ち止まる。
「これ。」
かばんから小さな包みを出した。
「くれるの?」
「おう。」
「何これ?」
・
・
・
?
「ねえ、何これ?」
もう一度私が聞くと
「チョコレート。」
少し恥ずかしそうに飛雄が答えた。
「え?!なんで?!」
「バレンタインだから。」
まさかの一言に衝撃。
よし、行くか
と歩き出そうとする飛雄を制して質問する。
「買ってきたの?お店で?」
「おう。」
「え?!ひとりで?!」
「…おう。」
「いつ?!」
「今日、学校早退してから。」
バレンタインフェアやってる売り場で
チョコレート選んで
ラッピング頼んで・・・って
「ねえ、何?!もう、どうしたの?!今日の飛雄、飛雄じゃないみたい。」
「しょうがねえだろ。及川さんにチョコ渡したって聞いたら、俺も真由に渡すしかないって思ったんだから!」
「何?!その思考回路?!」
謎すぎる…
「でも、ありがと。」
笑顔で受け取る。
うれしい。