第13章 真実
エレン「・・・じゃあ、マーレさんの本当の名前とかって・・。」
ユリア「知らないわ。きっと、両親なら知ってたんでしょうけど・・。」
リヴァイ「亡くなったのか。」
ユリア「えぇ。」
エレン「・・・そう、だったんですか。」
ユリア「でも、祖母は生きてるわよ。シーナ内で穏やかに。」
リヴァイ「・・・。」
ユリア「でも、マーレはミカサとは違うわ。」
エレン「・・・それって、どういう意味でしょうか?」
ユリア「エレンが怒る事じゃない。マーレは、生粋の東洋人なの。」
エレン「・・・!」
リヴァイ「・・・純血か。もういないと思われていたんじゃないのか?」
ユリア「マーレがあの後両親に言ってたの。私がマーレって名付けた後に。」
リヴァイ「そうか。」
ユリア「マーレは、どう思ってたんだろう。」
エレン「・・・。」
ユリア「私には、マーレの考えてる事が分からない。私は、マーレと一緒にいれたらそれで、いいのに・・・。」
エレン「・・・マーレさん、ユリアさんに、自由でいて欲しいんじゃないでしょうか?自分を拾ってくれた、ユリアさんたちに幸せになってほしいんじゃないですか?自分の身を犠牲にしてでも。」
ユリア「私は、そんなの望んでない・・・!」
リヴァイ「それを、マーレの前で言葉にした事があるか?」
ユリア「!」
リヴァイ「・・・言わなければ、分からない事だってある。」
ユリア「リヴァイに、そう言われるなんて・・。」
リヴァイ「あ?どういう意味だ?」
ユリア「・・・作戦の際、私離脱してもいいかしら。」
リヴァイ「エルヴィンに聞け。・・・分かっているが、何故離脱するつもりか、言え。」
ユリア「マーレを、取り戻すためよ。」
ユリアは迷う事なくそう告げた。
リヴァイ「・・・悪くない。」
ユリア「ふふっ。」
ユリアは忘れていた。親とマーレが話していたのを盗み聞いた事を。
年の離れた、兄弟がいるって、聞いた。まだ、暗いとこへ行く前に、男の人から。
その兄弟の名前は?聞いたかぃ?
アッカーマン、しか、覚えてない。