第13章 真実
エレンは、ユリアとリヴァイとともにユリアの部屋にいた。
ユリア「・・・明後日の作戦、エレンは頭に入れた?」
エレン「は、はいっ!」
ユリア「そう。なら大丈夫ね。」
リヴァイ「・・・ユリア。」
ユリア「ん?なぁに??」
くるりとリヴァイの方を向くユリア。
リヴァイ「・・・痛々しい。」
そう言われてユリアは目を見開いた。
ユリア「・・・そっか・・。」
エレン「・・・あの、ユリアさん・・・。」
ユリア「あのね。」
外を見上げながらユリアは話し出す。
ユリア「気付いてたかもだけど、私達は・・・本当の兄妹じゃないの。」
エレン「・・・え・・!?」
リヴァイ「・・・マーレは東洋人か。」
ユリア「えぇ。そうよ。」
エレン「!ミカサと一緒・・・?」
ユリア「東洋人が少ない今だもの。マーレとミカサは親戚かもしれないわね。」
リヴァイ「・・・マーレは知ってるのか。」
ユリア「知ってるわ。・・・マーレと初めて会ったのは、私が3歳の頃だった。」
私は貴族でね。普段はウォール・シーナ内で暮らしてたの。
親の休暇に合わせて、別荘のあるマリア内に行ったりしてたのよ。え?そんな風に見えない?エレンは後で覚えてなさい。
そんな別荘で一人で馬に乗って遊んでたある日、森の陰で動く何かを見つけて、馬から降りて見に行ったの。そしたら、そこには気を失った男の子を心配そうに見るリスがいたの。驚いて大声で人を呼んだわ。幸い、男の子は大したケガがなかったから使用人が綺麗にしてベッドで寝かせてたのよ。
エレン「・・・その男の子って・・。」
ユリア「・・・そう。マーレよ。」
リヴァイ「貴族にしちゃ変な話だな。マリア内に別荘なんて。」
ユリア「母親が自然が好きでね。丘の上を買い取って、別荘を建てたらしいわ。」
リヴァイ「・・・なるほどな。」