第12章 異端審問
ダリス「・・・結論は、出たな。」
マーレ・キールはこれより、調査兵団を離れ、私の指示に従うように。
ユリア・キールはエレン・イェーガーの監視役を引き続き行う。
マーレ「・・・?ダリス、あの・・・。」
ダリス「以前、憲兵団にはお前に近づくなという令を出したからな。駐屯兵団に置いていても、憲兵団は何としてでもお前を連れて行くだろう。」
マーレ「・・・感謝、する。」
調査兵団本部――――――
エルヴィン「・・・納得のいかないという顔をしているな。リヴァイ。」
リヴァイ「・・・アイツは何を考えている。」
ハンジ「リヴァイ。彼はユリアを守ろうとしているんじゃないの?」
リヴァイ「それなら、何故奴はユリアから離れた。一人でエレンの監視は無理だと前に総帥に言われていたにも関わらずだ。今のマーレは以前のように宙に浮いている。」
ハンジ「・・・また憲兵団に狙われるかもしれないって、言いたいの?」
リヴァイ「憲兵団だけじゃねぇ。今は王族や貴族だって手を出せる状況だぞ。」
エルヴィン「・・・彼はしばらく殺されない。そう仮定して話を進めなければならない。」
リヴァイ「・・・エレンとユリアの事か。」
エルヴィン「あぁ。」