第11章 壁外調査
「・・・おい・・何で馬から降りている。」
ユリア「落ちた。この子が拾ってくれた。」
アルミン「リ、リヴァイ兵長!!」
リヴァイ「・・・今から戻る。さっさと自分の馬に乗れ。」
ジャン「は、はいっ!!」
リヴァイはジャンからユリアを奪うようにして抱き抱える。
リヴァイ「こいつは俺と戻る。・・・さっさと行け。」
そうリヴァイは告げ、ユリアを馬に乗せて自身も馬に乗る。
ユリア「・・・機嫌悪い、なんてレベルじゃないわね。」
リヴァイ「・・・うるせぇ。」
ユリア「私は抱き心地悪いわよ。」
そう言いながらもリヴァイに背中を預けてくるあたり、ユリアはリヴァイに気を許しているらしい。
リヴァイ「誰がそんな事を求めた。あ?」
そして、そんなユリアを呆れながらも受け入れるリヴァイ。
壁を目指して走っている調査兵団。
後ろの方で煙弾が上がった。
「後列にて巨人を発見した模様!!」
リヴァイ「大きな木も見えなければ、建物も見えない。・・・思うように戦えないな。」
エルヴィン「壁まで逃げ切る方が早い。」
リヴァイ「・・・チッ。」
リヴァイは走らす速度を落とし、後列へと向かう。
ユリア「・・・リヴァイ。」
リヴァイ「・・・。」
ユリア「ごめん。私のせいで。」
リヴァイ「・・お前のせいじゃない。」
リヴァイは後列の荷車に馬をつける。
「俺が奴の気を引き付ける!その間にお前g」
リヴァイ「やめておけ。・・・それよりも、遺体を捨てろ。追いつかれる。」
「!しかしっ!!」
ユリア「何もしなくていいわ。」
リヴァイ「・・・!」
突然、巨人の足元のバランスが崩れ、巨人が膝をついたところをうなじを削いだ人物がいた。
ユリア「マーレが、起きた。」
マーレは自身の馬であるレオに着地し、刃を戻してこちらへ駆けて来る。
そのすぐ傍でリラがこちらへ駆けて来る。