第11章 壁外調査
ユリア「な、んで・・・感謝するのさ・・。」
リヴァイ「お前がエレンの口を黙らせなかったら、更に溝が出来ていただろうと思ったからだ。」
ユリア「・・・私には、エレンを説得なんて出来ない。説得しようと思って喋ってないから。」
リヴァイ「・・・!」
ユリア「マーレは、強くて、賢い。戦うだけなら、私にだって出来るけど、でも、マーレは違う。」
リヴァイ「・・・お前・・。」
ユリア「さ、エレン!決断して!!!戦うのか、進むのか!!!」
エレン「・・・っ・・進みます!!!!」
ユリア「・・・やっぱり、エレンは素直だねぇ。」
きっと私なら、戦っていた。
だって、ここにはマーレがいないから。
女型は加速して追いかけて来る。
グンタ「・・・!!追いつかれます!!!」
リヴァイ「・・・ユリア。」
ユリア「!はいはーい。」
ユリアはリヴァイの傍から離れ、列の一番後ろにつく。
エレン「!ユリアさん!?」
ユリア「心配しないで、エレン。」
間に合わなかったら、足を軽く削ぐだけよ。
エレン「・・・間に、合わないって・・どういう事ですか・・・?」
ユリアはにこりと笑って言う。
ユリア「前を見なさい、エレン。それが、貴方の下した決断。」
ユリアが刃に手をかけた時だった。
エルヴィン「撃てぇぇええええええっ!!!」
エルヴィン団長の声が木霊した。
途端、ドドドドドドッ!!!と、矢が巨人に飛ぶ。
エレン「・・・!」
リヴァイ「少し離れた所で馬を繋いだら、立体機動に移れ。俺とユリアとは一旦別行動だ。班の指揮はエルドに任せる!!適切な距離で、エレンをあの巨人から隠せ!!馬は任せたぞ。・・・ユリア!」
ユリア「はーいっ!あ、この子は放っておいて大丈夫だから!」
そう言うと、ユリアとリヴァイは立体機動で戻って行った・・・。