第11章 壁外調査
アルミン「マーレ・・・!?」
マーレ「やってみればいい。死ななきゃいいだけだ。」
アルミン「でもっ!!」
マーレ「死ななきゃ安い。」
マーレは装置に手を伸ばす。
その手を、スッと止めた人物がいる。
マーレ「・・・。」
ライナー「・・・人類最強さんが出るほどじゃねぇ・・。俺達でやる。」
マーレ「・・・全員フードを被れ。顔も確認しない間には奴は殺さない。」
女型の巨人への攻撃は、失敗した。
アルミンは地面に叩き付けられ、ジャンは女型の巨人に握りつぶされそうになっていた。
ジャン「くそっ・・・!!ワイヤー掴まれて終わりだ!!!」
アルミン「ジャン!!死に急ぎ野郎の敵を取ってくれ!!!!!」
そうアルミンが叫ぶと、女型の巨人は止まった。
ジャン「・・・!?」
アルミン「ソイツだ!!ソイツに殺されてしまった!!右翼側で本当に死に急いでしまった死に急ぎ野郎の敵だ!!!」
女型の巨人は動かない。
そこへ、ライナーがフードを外して飛んでくる。
その後方から、マーレがフードを被ったままこちらへ馬で駆けて来る。
女型の巨人がライナーを見据え、右手で掴んだ。
ジャン「う、そだろ・・・!!ライナー!!」
アルミン「!」
その直後、ライナーは血塗れになって女型の手の中から飛び出してきた。
そのまま地面に着地し、アルミンを抱えて走り出す。
ジャン「ライナーの奴・・・!・・・!?マーレさん!!?!?」
アルミン「・・・!マーレッ!!!!」
マーレは馬から飛び降りると、立体機動に移った。
マーレ「巨人の中の居心地は悪くないらしい。」
女型の巨人がマーレを見据え、マーレに腕を伸ばす。が、マーレは勢いよく回転しながら腕の上を滑っていく。刃で腕を裂きながら。
ジャン「・・・!!」
マーレ「アルミンに怪我させやがって。」
ライナー「・・・!!」
マーレ「アルミンに怪我させた分、きっちりお返ししてやる。」
地面に立ち、刃を女型に向けるマーレ。
その目に迷いはなかった。