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届かない空

第11章 壁外調査












エルヴィン団長の掛け声とともに壁外へ駆けだす調査兵団。











旧市街地を通り抜け、長距離索敵陣形に展開する調査兵団の人々。





ライナー「気を付けろよアルミン!」

アルミン「うん!ライナーもね!!」


ジャン「ビビッて小便漏らすなよ!!」

アルミン「ジャンもね・・・!」








マーレ「アルミン。」
アルミン「・・・?なんですか・・?」



マーレ「・・・いや、何でもない。」

アルミン「・・・?」




マーレはどこか遠くを見ていて、でもアルミンには分からないまま、時間が過ぎて行く。









近くで、黒い煙弾が上がった。

黒の煙弾は、奇行種の存在を示すものだ。





奇行種の姿と、調査兵団の2人の姿が露わになる。






アルミン「・・・!」

マーレ「アルミン、走れ。」




マーレはパッと予備の馬を離し、奇行種の元へと走っていく。




アルミン「マーレさんっ!!!」






マーレは奇行種の正面まで行くと、馬を止めた。







マーレ「“止まれ”」





マーレは、いつもと同じように声を発したように感じる。でも、何かが違う。





奇行種はピタリと立ち止まり、マーレを見下ろす。








「ハッ)マーレ・キール!!早く下がれ!!!」




調査兵団の人間の声が木霊す。




マーレ「“来た道を戻れ”」





そうマーレが呟いたのを、アルミンは聞き逃さなかった。



ジッ・・・とマーレを見ていた巨人だが、くるりと振り返って来た道をスタスタと戻り始めた。









アルミン「・・・!?巨人が・・人間の言う事を聞いた・・・!?」




驚くアルミンに、静かに巨人を見送るマーレ。





マーレ「・・行こう、アルミン。陣形が崩れている。」
アルミン「・・・はい・・。・・・?」











アルミンは、何かを後方で見つけた。





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