第11章 壁外調査
アルミン「おはようございます・・・!マーレさん!」
マーレ「はよ。」
マーレは跨っていた馬から降りてアルミンに近寄る。
マーレ「今日は宜しく。」
アルミン「こちらこそっ!!」
マーレ「レオ、お前もそっちの馬と仲良くしろよ。」
くるりと自身の馬を見ると自分と繋がれた馬に顔を向けたかと思えばフイッとそっぽを向いた。
マーレ「・・・気に喰わなかったらしい。」
アルミン「え・・・大丈夫なんですか?」
マーレ「暴走はしねぇと思うが・・・何とかする。」
ユリア「エレンエレンっ!やっとだね!!」
エレン「そ、そうですね・・・!!」
ユリア「・・・巨人が近づいて来たら私が殺すから大丈夫だよ。」
エレン「え、あ、いや・・そういう事じゃなくて・・・。」
ユリア「ま、巨人が入って来れたらの話になっちゃうけどね。」
ユリアは狼に装備を付けている。
ユリア「よしっ。悪いけど今日はこれ付けててね。」
リヴァイ「・・・馬が怯えてないのは何故だ。ソイツは狼だろう?」
ユリア「動物同士意思疎通出来たんじゃない?どっちも賢いし!」
ペトラ「本当にその子で行くの・・・?」
ユリア「馬の方が乗り慣れてないわ。」
バッと狼に跨るユリア。
ユリア「それに、最悪この子も巨人を殺せるもの。」
オルオ「・・・なんつー伏兵だ。」
ユリア「首を食いちぎるの。結構衝撃的な映像だよー。」
ケタケタと笑うユリア。
ユリア「どうしても、この子じゃなきゃいけないのよ。」
その時、その言葉の意味は誰にも理解できなかったが、後で思い知る事になる――――――