第10章 準備
マーレ「ミカサ、お前は次の壁外調査で何処にいるんだ?」
ミカサ「左翼側の三列三の伝達・・・。マーレは?」
マーレ「・・・アルミン、俺達何処だ?」
アルミン「え、あ、あぁ・・・右翼側次列四の伝達です。馬を連れて走りますよ。」
マーレ「だそうだ。」
ミカサ「マーレ・・・アルミンと一緒なの?」
マーレ「エルヴィン団長の指示でな。ユリアはエレンと一緒だ。安心しろ。」
ミカサ「・・・なら、良かった。」
マーレはミカサの頭を撫でている。
マーレ「アルミン、また明日こっちに来る。その時に俺が連れる予定だろう馬を教えてくれないか。」
アルミン「あ、はい!もちろんです!!・・・マーレさん、馬とは仲がいいんですか?」
マーレ「普通じゃないかな・・・。アイツはプライドが高い分、技術も体力もあるから。」
アルミン「班長にマーレさんに連れてもらう馬を聞いておきますね。」
マーレ「あぁ、頼んだ。・・・そろそろ、戻るわ。」
ガタンッと立ち上がったマーレ。
アルミン「あ、送りますっ!」
ミカサ「私も。」
マーレ「お前らはゆっくりしてろよ。せっかくの休憩時間だろ?」
ミカサ「馬、見たい。」
アルミンはキュッ・・・とマーレの服の裾をいつの間にか掴んでいた。
マーレ「・・・行くか。」
アルミンとミカサの頭を撫でた後、アルミンの腕を掴んで歩き出したマーレ。
アルミン「わわっ!」
ミカサ「・・・マーレ、私も。」
マーレ「ん。ほら。」
スッと差し出された手を握るミカサ。心なしか凄く嬉しそうだ。
「・・・あの二人、マーレ・キールと知り合いなのか?」
「あの雰囲気だとそうじゃねぇの?」
「いいなー。マーレ・キールと話してみてぇぜ。」
「下手に近づくのはやめとけって。リヴァイ班の連中が多分黙ってねぇぞ。」
「あぁ、マーレさんをリヴァイ班にって頼みに来てたっけ?」
「ユリア・キールはエレン・イェーガーの監視役だからリヴァイ班なのは必然だもの。マーレ・キールまでリヴァイ班に突っ込むと戦力が揃いすぎるから違う班なんでしょう?」
「俺、マーレさんと一緒に行動したかった・・・。」
「え、ヤダ。アンタそういう趣味なわけ?」
「俺もマーレさんならいける。」
「おいおい。」
「マーレさん、美人で綺麗でいいよねぇ・・・。」