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届かない空

第8章 救出









リヴァイ「これだけの人間に見られてんだ。・・・どう反論するんだ?」







ミカサ「ユリア!マーレ!!」





ミカサは二人に駆け寄る。



マーレが息を荒げながら刃をミカサに向ける。
ユリアを抱きしめたまま。


ミカサ「マーレ・・・私。ミカサ!!昔、貴方におばさんを助けてもらった!!」


マーレ「・・・ミ、カサ・・?」


フッとマーレの目に光が戻る。





ミカサ「もう大丈夫。貴方達を傷つけさせない。ので、安心してほしい。」


ミカサがそう言うと、マーレは刃をしまった。



ミカサ「マーレ。」




ぎゅっとユリアごとマーレを抱きしめるミカサ。




ミカサ「マーレ・・・やっと会えた・・。」

マーレ「・・随分、身長が伸びたな・・ミカサ。」
ミカサ「マーレを護れるくらい、強くなった。」
マーレ「・・・そうか・・。」



急にマーレの身体が重くなる。とは言っても、先ほどよりも体重がかかっただけで、とても軽かった。




ミカサ「マーレ?マーレ!?」

リヴァイ「その身体で動き回ってんだ。限界が来たんだろうよ。」






「ユリア様っ!!あぁ、お怪我を・・・!!すぐに医者をお呼びいたします!!」



会場にいた人達が続々と駆けて来る。




リヴァイ「お前ら、余計な事はするな。あとは調査兵団が引き受ける。」

「そんな・・・っ!せめてユリア様の治療だけでも!!」

リヴァイ「目が覚めた時に攻撃されないとは言い切れん。・・・死にたいか。」



リヴァイがそう告げると、貴族たちは渋々下がった。



「・・・この事は、私達から兵団にあげさせて頂きますわ。」

リヴァイ「・・・あぁ。アッカーマン、行くぞ。」



リヴァイはマーレを抱き上げた。



ミカサ「・・・ユリア・・。」






ユリアのドレスはところどころに血が染みていたり、布がボロボロになっていた。抱き上げてみると、足にかなりの出血量がみられた。




ミカサ「・・・はやくしなきゃ・・。」








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