第8章 救出
「ユリア様!お久しぶりですわ。」
ユリア「・・・あら、お久しぶりですね。お元気でしたか?」
「もちろんですわ。でも、ユリア様に会えなくて・・・私、少し寂しかったんですのよ。」
ユリア「すみません。こちらもいろいろ立て込んでまして。」
「・・・ユリア様?そちらのお隣にいる女性は?」
ユリア「調査兵団に所属しているペトラさんです。年が近いので、仲良くさせて頂いています。」
ペトラ「は、初めまして・・・!」
「まぁ!調査兵団に?素晴らしいわ。」
ユリア「私も友人として彼女が褒められると嬉しいです。」
「ユリア様、少しお話しよろしいですか??」
ユリア「えぇ、すぐ伺います。・・・すみません、少し席を外しますね。」
「・・・ペトラ、さんだったわね?」
ペトラ「え?あ、はい。」
「ユリア様とどういう関係ですの?どうやって知り合ったんですの?」
ペトラ「え、と・・・ユリアさんは今調査兵団に身を置いていらっしゃるので、最近顔見知りになったばかりなんです。」
「・・・そうですか。なら結構です。」
ペトラ「・・・あの・・?」
「ユリア様ほど気高く、美しい女性は他にはいらっしゃらないと思いません?」
ペトラ「え?あ、はい・・・。ユリアさん、凄いですよね。」
「ユリア様を息子の嫁に・・と考えてる貴婦人は少なくなくってよ。」
ペトラ「・・・貴女も、そうなんですか?」
「当たり前じゃないの。だから、ユリア様がやってこられるパーティーは気合いが入るのよ。ほぼ全員がユリア様目当てなんだもの。」
ペトラ「・・・そうだったんですか・・。」
「ユリア様が初めてお連れになった貴女も注目されてるから、お気を付けになられた方がいいわよ。」
ペトラ「!・・・お気遣い、ありがとうございます!」
ユリア「・・・だからパーティーなんて嫌いなのよ・・。」
ユリアはペトラと共にベランダに出ていた。
ペトラ「まぁまぁ・・・ユリアさん、凄い人気ですね。」
ユリア「そんな事ないわよ。見世物なだけ。」