第8章 救出
リヴァイ「・・・どういう事だ。」
アルミン「リ、リヴァイ兵長!?」
リヴァイ「早く説明しろ。」
アルミン「はっ!・・・多くの憲兵達が、ユリアさんのいるパーティー会場に向かって行った事により、最初はユリアさんの仕掛けた罠に引っかかっただけだと思われていました。しかし、それにしては人数が多かったので、憲兵団の話を盗み聞きする事にしました。そしたら・・・。」
「こんな人数いるか?」
「いるだろう。何て言ったって奴は人類最強の双子の片割れだ。俺達だって生き残れるかわかんねぇんだぞ。」
「暴走する前に殺さねぇとこっちがやられるぞ。気を引き締めろ。」
「「はっ!!」」
アルミン「・・・いくらユリアさんでも、200近くの武器を構えた憲兵団には勝てないかと・・!!」
エレン「に、200!?」
グンタ「随分とその罠に嵌ってくれたワケだ・・・。」
オルオ「通りでこっちが手薄なわけだな。」
リヴァイ「他の連中はどうした。」
アルミン「会場に侵入する方法がないかを思案してもらっています。僕たちでも、銃を相手にして戦うのは、不安要素が多すぎます・・・!」
リヴァイ「・・・いい判断だ。」
リヴァイはエレンにマーレを預けた。
リヴァイ「あいつらを相手にする事を考えなくていい。ユリアにその事をどんな手段を使ってでも知らせればいい。」
アルミン「は、はい!!」
リヴァイ「俺もそっちへ行こう。お前たちはマーレ・キールの様子を見ながらこっちへ来い。」
「「「「はいっ!!」」」」
エレン「・・・このまま飛んで、平気ですか?マーレさん。」
マーレは今、エレンの調査兵団のマントを羽織っている。少しでも風が本人に直撃しないようにだ。
マーレ「・・・問題はないよ。」
エレン「ゆっくり飛びます。だから、何か違和感があったらすぐに言って下さいね?」
マーレ「・・・あぁ。」
後輩に、随分と迷惑をかけている。