第8章 救出
作戦当日。
ユリアは見慣れないドレスをまとっていた。
エレン「わぁ・・・!ユリアさん綺麗です!!」
ユリア「そ?ありがと。」
ユリアは伸びっぱなしの髪をハーフアップにしていつも以上に大人びているように見える。
ペトラ「綺麗なドレス・・・。いいなぁ・・。」
ユリア「あら、一緒に来る?」
リヴァイ「おい。」
ユリア「いいじゃない。一人くらい。」
リヴァイ「・・・どうだ、ペトラ。」
ペトラ「!いいんですか!?」
ユリア「私は困らないもの。じゃあ貴女は・・・。」
ガチャッとクローゼットを開けると、そこにはたくさんのドレスがあった。
エレン「こんなにたくさんのドレスどうしたんですか・・・?」
ユリア「ウォール・シーナの家から何着か、アクセも取って来た。・・・ペトラはこれかこれかな。」
スッとユリアの出したドレスは、白色と深い青色のドレスだった。
ユリア「どっちがいい?」
ペトラ「・・・こっち、がいいです。」
スッと指差したのは白いドレス。
グンタ「・・・ウェディングドレスみたいだな。」
ユリア「白は全部ウェディングドレスみたいな発想やめてくれない?ピンク色も入ってるから。じゃあペトラ、着替えておいで。」
ペトラは嬉しそうにドレスを持って部屋を出て行った。
リヴァイ「・・・何であの2着を選んだ。」
ユリア「このピンクはふんわりしてて重いから普段ドレスを着ない人にはやめるべき。こっちの水色は足が出るから踵の高い靴を履かないといけないから却下。この赤色はペトラには似合わない。・・・この青色はふんわりしていて軽いから楽だし、立体機動装置を付けてても隠せた。・・・あの白いのは、ペトラに似合うと思った。」
リヴァイ「つまり、お前はあの白を選ばれて良かったわけだ。」
ユリア「もちろん。気に入ってもらえてよかった。あのドレス、私が初めて行った時に着たドレスだから。」
エルド「そうなんですか?」
ユリア「白は、初めてそういうとこに行く人の色だから。・・・ペトラは貴族じゃないけど、可愛いからいい。」