第7章 古城
ユリア「・・・つながったから、何だって言うの・・。」
ハンジ「マーレ・キールの救出を、近日中にする予定だ。調査兵団全員総出で。」
ユリア「・・・バカなの?マーレを助けて、貴方達に何の得があるって言うのよ!!」
リヴァイ「お前たちが調査兵団に入ればいい。」
ユリア「・・・誰が入るなんて言ったの。私達は、どこにも所属しない。」
ハンジ「今の君は憲兵団の端くれだ。そうだろう?」
ユリア「違うっ!!私は・・・っ!!」
ハンジ「もう我慢しなくていい。諦めなくていい。」
スッとハンジは腕を伸ばした。が、パァンッと叩かれた。
ユリア「馬鹿にしないで・・・。私はそんなに落ちぶれちゃいない!!!」
「ユリアさんっ!!」
ユリア「・・・エレンくん・・。」
エレン「・・・何で皆してユリアさんの周りを・・立体機動装置をつけて囲ってるんですか!!?」
ユリア「エレンくん、これが、私の現実。」
エレン「・・・え・・?」
ユリア「他の人達と力の大きさが違うとこうなるの。・・・化け物って、呼ばれるのよ。力の種類が違っても、そう。・・・貴方は、化け物なんかじゃないの。立派な、人間なんだよ。」
エレン「・・・俺からしたら、ユリアさんだって人間ですっ!!いつも笑顔で、それでいて強くて!!どんな物も恐れないのが、俺の知ってるユリアさんです!!化け物なんかじゃありません!!!」
ユリア「・・・やっぱりエレンくんは・・いい子だよ・・・。」
エレンに向かってほほ笑むユリア。
エレン「だから・・・!だから、4年前みたいに、突然いなくならないでください!!!!!」
ポロポロとエレンの目からは涙が零れだした。
リヴァイ「・・・ガキを泣かすな。うるせぇんだよ。」
ユリア「エレンくんは、ガキなんかじゃないよ・・。」
ユリアの雰囲気が変わった事にハンジは気付いた。
ハンジ「・・・エレンにも、君にも聞いて欲しい話だ。着いてきてくれるかな?」
ユリア「・・・エレンくんがいるなら、聞こうかな。」