第6章 審問
リヴァイ「・・・つまり、冷静に監視できる状況じゃねぇという事か。」
ハンジ「そうだね。ユリア・キールがエレン達を大事にしている存在ならば、エレンを何としてでも守りたいと思うはず。だから、彼女は憲兵団の指示を無視してリヴァイ、君とエレンを監視する事を了承したんだ。」
エレン「・・・じ、じゃあ・・マーレさんも、ユリアさんも・・・お互い4年も会えないまま、憲兵団の命令に従ってたって事ですよね・・・?そんなの・・・!!」
エルヴィン「・・・。」
リヴァイ「・・・どうする、エルヴィン。」
エルヴィン「彼はウォール・シーナ内のどこかにいる。しかし、我々が目的もなくウォール・シーナに向かえば憲兵が感付くだろう。」
ハンジ「・・・対策は、考えた方がいいだろうね。」
リヴァイ「あぁ、そうだな。」
エレンは自分の服の裾を掴んで離さないユリアの頭に手を置いた。
すると、エレンの視界は一転した。
エレンの前には、ベッドと、その上に座っている人物。
周りには多くの動物。
黒い綺麗な髪。
エレン「・・・マーレ、さん・・?」
エレンの言葉にくるりと振り向く。
マーレ「・・・ごめん。」
エレンの足元には1匹のリスがいた。
マーレ「忘れて。」
「・・ン・・・!エレンッ!!」
自分を呼ぶ声にハッとしたエレン。
ハンジ「どうしたの?エレン??」
エレン「・・・今、マーレさんが・・。」
リヴァイ「あ?何言ってやがる??」
エレン「マーレさんが、ごめん・・て・・・。」
ユリアの閉じられた目からは涙がこぼれていた。