• テキストサイズ

届かない空

第6章 審問







エレン「その時はマーレさんだけでしたけど、数日後に、マーレさんと一緒にいるユリアさんに出会いました。」

ハンジ「それからは何回か会ったんだ?」
エレン「まぁ・・・でもあの日を最後に一度も来なくなりました。」


エルヴィン「・・・あの日、とは?」


エレン「マーレさんが、凄く機嫌の悪かった日です。機嫌の悪い日の翌日は、ウォール・シーナ内に行く日だってユリアさんは言ってました。」
リヴァイ「ウォール・シーナ内には何しに行ってたんだ?」
エレン「・・・ユリアさんはそれ以上は笑うだけで、何も答えてはくれませんでした。」


ハンジ「・・・ウォール・シーナ内に、マーレ・キールはいる。という予想は合ってそうだね。・・・でもまぁ、エレンがユリア・キールのお気に入りだって聞いた時はどうやって調査兵団に入れようか困ったんだけどね!とりあえずはうまく行って良かったよ!」
エレン「・・・俺が、ユリアさんのお気に入り?」



リヴァイ「あ?なんだ聞いてないのか?」
エレン「・・・??」


ハンジ「エレンが目覚めるまで、本当は錠をはめられて地下の牢に入れられる予定だったんだよ。」
エレン「・・・あぁ、あの時の憲兵も言ってたような・・。」
ハンジ「それをサラッと拒否しちゃったのが、ユリア・キールなんだ!そんな所にエレンを入れるなんてお前たちは頭がおかしいんじゃないかとまで言ったらしい。」
エレン「!」



ハンジ「ユリア・キールの実力はこの壁内の誰もが認めているからね。結局、ユリア・キールに言い負かされて、あの日当たりのいい部屋になったってわけさ。あの部屋の外、憲兵団で溢れ返ってたけどね!」


エレン「・・・ユリアさん・・。」




リヴァイ「・・・エレンよ。アイツは何か妙な事を言ってなかったか。」
エレン「妙な事?・・・あ。」
ハンジ「!何かあるの!?」

エレン「総帥がマーレさんと一緒なら許可を出そうって言った時・・・」




“・・・それじゃあ、憲兵団の思うがままにされるじゃない・・。”





ハンジ「・・・憲兵団の思うがまま・・?」
リヴァイ「・・・そういや、俺と奴でも許可が下りた時、奴は憲兵団を見た。」
エルヴィン「・・・憲兵団が関わっているのは間違いなさそうだな。」






/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp