第5章 再戦
ユリア「ふんふふーん♪」
アルミン「あ、あの・・・ユリアさん?」
ユリア「ん?どしたのアルミンくん?」
アルミン「・・・随分機嫌がいいなぁ、と。」
ユリア「久しぶりに昔の知り合いに会ったからねぇ。4年前に戻れたみたいで凄く楽しいよ。」
アルミン「・・・・何があったんですか?この4年以内に。」
ユリア「秘密。」
その時のユリアさんの笑顔は、作られたような笑顔で、すごく違和感があった。
エレン「・・・ん・・。」
ゆっくりと目を覚ましたエレン。
ユリア「起きた?おはよ。」
エレン「・・・~~~~~~っ!?!?!?」
ガバッと起き上がってズリズリと後ずさるエレン。
ユリア「そんなに驚かなくても・・・。」
エレン「な、なん・・・ユリアさん!?」
ユリア「覚えててくれて光栄だよー。エレンくん。」
エレン「お、俺・・・!あ、そういやあの後どうなったかご存じじゃないですか!!?」
ユリア「どの後かは分かんないけど、君は巨人になって穴をふさいで力尽きたんだよ。」
エレン「・・・あの、ここは・・。」
ユリア「んー・・・お部屋。悪いけど、ミカサちゃんやアルミンくんにはしばらく会えない。」
エレン「・・・何でですか・・!?」
ユリア「更に申し訳ないけど、この部屋から出ないで欲しい。」
エレン「なんで・・・理由を教えて下さい!!」
バンッ!とエレンは壁に背を預けていたユリアの顔の横に手をついた。
すると、バンッ!と部屋の扉が開いた。
「何の音だ!ユリア・キール!!」
ユリア「エレンくんが目覚めて動揺した音でーす。」
ユリアはエレンを抱きしめながら言う。
「・・・次、大きな音を立てれば当初の予定通り、独房にぶち込むぞ。」
ユリア「気を付けさせまーす。」
パタンッと閉められた扉。