第4章 別々
「・・・何故お前がここにいる。ユリア・キール。」
ユリア「んー・・・?暇すぎてねぇ。ダリス総帥、壁の中は平和ですねぇ。」
ダリス「お前はどこにも所属していないからだろう。」
ユリア「そうですねぇ・・・。」
ダリス「最近は随分大人しいそうだな。以前は目撃情報も何もなかったというのに、最近では目撃情報が多く見受けられる。」
ユリア「少しは自重を覚えたって事ですかねー?」
ダリス「・・・マーレ・キールの姿が見えないが?」
ユリア「・・・マーレは寝てます。」
ぎこちない笑顔でそう答えたユリア。
ダリス「・・・そうか。くれぐれもその腕がなまってない事を祈る。」
ユリア「やーだダリス総帥!そんな簡単になまらないですよー!」
ケタケタと笑うユリア。
ユリア「私だってマーレだって、一応兵士らしいですからね。」
そう言って笑うユリアは、どこか遠くにいるような気がした。