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届かない空
第4章 別々
居住地を、ウォール・シーナの豪邸に移動してから2週間。
ユリアは一人で壁の上に座って、ウォール・ローゼ内を見ていた。
ユリア「・・・ねぇ、マーレ。夕日、綺麗だよ。」
“あぁ、そうだな。”
ユリア「マーレ、今日も壁を壊されなかったよ。」
“そんな簡単に壁を壊されても困るな・・・。”
ユリア「ねぇ・・・マーレ・・。」
“なんだ?ユリア。”
ユリア「マーレがいなきゃ・・・寂しいよ、私。」
ポタリ、と雫が頬を伝った。
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