第3章 無所属
マーレ「その交渉に応じれば、俺達は自由を奪われるわけだな。」
憲兵2「だから、喋るなと・・・!!」
マーレ「いいだろう。その交渉、乗ってやる。」
ユリア「・・・マー・・レ・・・?何、言って・・・。」
憲兵1「・・・やはりマーレ・キールの方が話が分かるようだ。」
ツカツカと憲兵はマーレに近寄る。
憲兵1「やはり、ユリア・キールを捕まえればよかったな。」
マーレ「ユリア相手にお前たちが捕まえられるわけないだろう。・・・いくつか条件がある。1つ目、ユリアが外出する際、見張りは誰もつけるな。」
憲兵1「・・・いいだろう。」
マーレ「2つ目、ユリアを使役するな。憲兵団の仕事を回すな。」
憲兵1「よかろう。元々そんなつもりもなかったからな。」
マーレ「3つ目。寝ているユリアを起こすな。死人が出るぞ。」
憲兵1「・・・了承した。」
マーレ「4つ目、ユリアのワガママは受け入れろ。流したり却下するな。」
憲兵1「お前と会いたい、というもの以外ならな。」
マーレ「5つ目・・・ユリアを殺すな。」
憲兵1「・・・わかっている。」
ユリア「マーレ・・・?ねぇ、何で!?マーレ!!」
ユリアはナイフを取り出して投げつける。
どんどん、周りにいる憲兵が死んでいく。
マーレ「・・・生きてれば、また会えるんだろ。ユリア。」
ユリア「でも・・・!!でもっ!!」
ユリアはポロポロと泣き始めた。
マーレ「・・・ユリア。こんなところで死ねないんだろ。」
ユリア「!」
マーレ「・・・わりぃ、ユリア・・。」
そうポツリと呟いて、マーレは憲兵団の連中に連れられて行った。
ユリア「マーレ・・・!」
ユリアはその後ろ姿をみて、泣き崩れるしかなかった。