第2章 訓練兵
教官1「・・・何故だ。」
マーレ「・・・それは・・。」
ユリア「駐屯兵団は巨人と闘わず、逃げました。弱者です。憲兵団も同じ。巨人と闘う事を恐れて内地へ引っ込んだ。・・・駐屯兵団よりも弱者の集団です。そんな所に行きたくなんてありません。」
教官2「・・・では、調査兵団は?」
ユリア「上がまともじゃない。」
教官1「・・・よかろう。」
教官2「!?よろしいのですか!?」
教官1「彼らの決断だ。我々がとやかく言える事ではない。」
教官3「しかし・・・!!」
教官1「どの兵団もお前たちを欲している。・・・それは、理解しているな?」
マーレ「・・・えぇ。存じております。」
教官1「お前たちのその決断は、お前たちを苦しめる事になるやもしれん。・・・それでも、構わんのか?」
ユリア「・・・この世界はいつだって理不尽、ですからね。」
教官1「・・・なるほど。確かにそうだ。」
教官1「お前たちは無所属という立場になる。よって、ジャケットにはどの紋章もはいらん。」
スッと渡されたジャケット。
マーレ「・・・ありがとうございます。」
教官1「・・・ここを出れば、私はお前たちを助ける事は出来ん。」
ユリア「・・・ぇ・・。」
マーレ「・・憲兵団の件、ご存知でしたか。」
教官1「なに。たまたまじゃ。・・・もう、お前たちを守ってやれん。」
マーレ「・・・今まで、ありがとうございました。」
教官1「生きろ。」
マーレ「・・・はい。」
ユリア「・・もちろんです。」