第15章 マーレ
エルヴィン「・・・確かに、マーレはそう言ったのかぃ?」
リヴァイ「・・・あぁ。だが、兄だから、と言っただけだ。・・・けれど、マーレは兄の存在を知っている。」
ハンジ「ほぇー・・・。」
ユリア「・・・それはおかしいわ。だって、おばあさま言ってたじゃない。誰にも言ってないって!・・・それに、マーレはきょうだいがいるって言ったのでしょう?兄か姉かも分からないじゃない・・。」
リヴァイ「・・・何らかの形で知っていた。もしくは、気付いたのかもしれないな。」
翌朝、エルヴィンの仕事部屋に集まった4人。
ハンジ「というか、マーレがリヴァイの弟だなんて全然見えないよね!!あんまり共通点ないと言うか・・・。あ、でも人類最強って呼ばれてるとこは一緒か。」
ユリア「・・・寝言っぽいし、リヴァイに言ったとも限らないけど・・・私が何だっていうの・・?」
エルヴィンは静かに考えていた。
ハンジ「・・・でも、なんかさぁ・・。」
リヴァイ「何だ。クソメガネ。」
ハンジ「リヴァイならユリアも・・・って、何だか、マーレが何処かへ行っちゃうみたいだね?」
エルヴィン「!」
ユリア「・・・!!」
ユリアがガタンッと立ち上がるのと、エルヴィンの部屋の扉が開いたのは同時だった。
ユリア「・・・アルミン?どうしたの??」
アルミン「マーレさんが・・・!!部屋にいないんです!!!他の団員に聞いても、マーレさんを見ていないって・・・!!窓が開いていたので、もしかしたら窓から出て行ったのかもしれません!!」
エルヴィン「マーレの馬は?」
アルミン「今、ミカサが確認しに行っているところです!」
エルヴィン「・・・やられた。」
リヴァイ「おい、どうする。」
エルヴィン「彼を見つける。・・・もし、憲兵団の手引きだとすれば、マーレは殺される。ハンジ、マーレの知ってる団員を呼んで立体機動装置を付けさせろ。」
ハンジ「分かった。」
ハンジは部屋を飛び出して行った。