第15章 マーレ
ユリア達は馬に乗って調査兵団本部へと戻って来た。
ユリア「じゃ、私レオと遊んでから戻るから。」
リヴァイ「ソイツを今すぐ馬から降ろして部屋へ戻せ。」
リヴァイがそう言うと、ミカサはすぐさまユリアを抱き抱えた。
ユリア「ちょ、ミカサちゃん!?」
ミカサ「部屋まで送るだけ。」
アルミン「待ってよミカサ!僕も着いて行くから!!」
エレン「俺も行くっての!」
エルヴィン「・・・マーレなら、まだ眠っていると思うぞ。」
リヴァイ「あぁ。わかっている。」
アルミン「・・・あの、ユリアさん・・。」
ユリア「・・・なによ・・。」
アルミン「声が、震えてますよ・・。」
ユリア「・・・分かってるわよ・・。」
ユリアは自分の顔を右腕で覆って隠す。
ユリア「マーレのこと、実は全然知らなかった・・・それが、悔しい・・。」
ミカサ「・・・マーレは、あのチビとは似てない。」
ユリア「ううん。おばあさまに言われて、共通点を思い浮かべたの。・・・いっぱいあったわ。」
エレン「・・・。」
ユリア「・・・おばあさまには、やっぱり勝てないなぁ・・。」
「お姉ちゃん!!」
パタパタと駆けて来る音が聞こえて、ユリアはゴシゴシと目をこすった。
ユリア「・・・ただいま、ルアン。」
ルアン「お姉ちゃん、怪我してるの?痛い?」
ユリア「んー・・・大丈夫。痛くはないかな。」
ルアン「本当・・・?」
ユリア「うん。部屋戻ったら本読もっか。」
ルアン「・・・!うん!!」