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届かない空

第2章 訓練兵









先ほどまでいた水辺に見知らぬ男共の声が聞こえ、来てみればこの有り様。








マーレ「何をしている。」







ユリアがミカサを庇い、そのユリアを憲兵団が囲んでいる。
どう見ても憲兵団が悪いようにしか見えない。






憲兵団「・・・マーレ・キールだな。」



マーレ「・・・あぁ、なんだ。巨人を倒しもしなかった臆病憲兵団様が、何か御用で?」



その言葉が怒りに触れたのであろう。



憲兵団の人々はユリアから離れてマーレの方へとやって来る。







憲兵団「貴様・・・我々を侮辱したな?」
マーレ「事実を述べただけです。」




マーレはエレンとアルミンの顔を隠しながらも憲兵団と会話を続ける。





憲兵団「貴様らを中央憲兵団まで連行する命が出ている。さっさと来い!」




マーレはチラリとよそをみて、また憲兵団へと視線を戻す。





マーレ「その辞令は公式なものじゃないようなので失礼しますね。」




カランカラン・・・と音がして、憲兵団が下を向くと缶があった。




その瞬間、缶から強い光が発せられた。




憲兵団「クソッ!発光弾か!!!」





光が消えた時にはすでに、ユリア達の姿はどこにも見当たらなかった。









憲兵団「探せっ!!!草の根かきわけてでもな!!!」



























マーレ「・・・まさか、あいつらも立体機動なしでここにいるとは思わないだろ。」





マーレ達は、壁の上にいた。



ユリア「ミカサちゃん大丈夫?ケガしてない??」
ミカサ「平気。」




マーレ「・・・とりあえず、エレン達を親元に戻さねぇと・・。」


ミカサ「・・・もう、会えない?」




シュンとしたミカサ。




マーレ「・・・時間はかかるだろうが、また会えると思うぞ。」


そうマーレが言うと、ミカサはマーレの足に抱き付いた。




ミカサ「・・・私、強くなる。エレンを、アルミンを護れるくらい、強く。私も、死なないくらい。」
マーレ「・・・あぁ。生きろ。」






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