• テキストサイズ

届かない空

第14章 作戦











アルミン「・・・マーレ、あの・・。」


マーレはスクッと立ち上がると、女型の正体である、アニの方へと歩いていった。







ジャン「・・・!マーレさん・・・。」





マーレはそっと結晶に触れた。




マーレ「・・・この子の名前は。」
ジャン「え、と・・・アニ・レオンハート、です。」

マーレ「・・・アニ。」




ピシリ、と、結晶に亀裂が入った。




ジャン「・・・!?刃で攻撃しても1つも傷なんて付かなかったのに・・・!!」






マーレ「アニ。」




再びピシッと音がして、亀裂が入る。





ハンジ「!マーレ、この結晶を壊してくれないか!?」




ハンジは興奮したままマーレに話しかける。



ミカサ「・・・?マーレ・・?痛いの・・・?」




マーレの両目から、ポロポロと涙が零れていた。







マーレ「・・・ご、めん・・。」

アルミン「・・・?マーレ・・??」





フラリとマーレの身体が傾き、ミカサが抱き抱える。



アルミン「マーレ!?」
ミカサ「・・・平気。気を失ってるだけ。」



ミカサはマーレをしっかりと抱き抱える。

すると、その周囲に銃を突きつけた憲兵が並んだ。






憲兵1「マーレ・キールを渡して貰おう!」
ミカサ「!」
憲兵1「そもそも、マーレ・キールはこの場にいるはずのない人物!!調査兵団に預けるわけにはいかん!!」
アルミン「マーレは憲兵団との接触は禁止されているはずです!!」
憲兵2「王政への反逆の意志を見せた調査兵団に渡すわけにはいかない。」











ユリア「ストヘス区内の修理費と引き換えに、マーレをこちらに渡しなさい。」



凛とした、ユリアの声が辺りに響いた。



/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp