第12章 熱気の中で ーーーーーーーホストナンバー5
[ムむン???]
私はハハッとして、[いやちょっと驚いただけで····そんな···]
と、もっと拒絶ゥゥゥ~という多分不満ガオになっているであろう表情でジィ~と私を見てくるくくさんに、私は少しホッとした。
だって、男の人にお風呂上がろうって言われてエッッッッてなんかまだ一緒にいたい、とか
·····イヤイヤイヤ1ミリも思ってないからね?このまま入っていたら心臓破裂して死ぬからね!?、
とか思われたらどうしようとかいう心配ないからね。不意に、
[拒絶、なら良い。]
という悪魔野郎の姿がボンッて浮かんできた。
多分···そう言ったのはくくさんの趣味につき合ってやれ、ていう意味だろうなのは分かる。うん。(腹立つ程美)悪魔信仰なんてする気皆無だけど、一応自分の部屋まで付いてきてもらうんだしご機嫌はとっておかないと。
やっぱり自分が喜ぶこととは反対の事をして欲しいのかな、それをまた悦びに···とか?
やっぱりよく分からない。くくさんって。
とか自分にはよく分からない世界の事を考えてたら、
[上がろ上がろッッッ!!!]
とくくさんが背中をグイグイ押し始める。
その手にドキドキするのは、さっき一緒にシャワーを浴びた時の後遺症だ。
···明日になれば、······直[アッッッッッッッッッッッッッッ!!]
[♪♪]
と私の後ろでひゅ~ひゅ~口笛を吹くくくさんをキッと睨み付ける。
[その目ゥイイイイイイイイッッッッッッッッッッッッ!!!!]
と興奮するくくさんに全てを包み込む勢いの優しい笑顔を私は向けて、
[くくさん。私急に泊まらせていただく事になりまして、]
[♪]
[この濡れた服以外、服無いんですけど?]
と言った瞬間、
[ハダカで温めあOOO~~~ッッッ!!!]
と服を脱ぎ始めるくくさんの腕をガシッと掴む!!
[おらくくオラお前なんか○○○○○で○○で○○○○○○!!!!!]
とピー音が入る程の悪口をくくさんに浴びせかけた。<以下省略>
[ハーッ、ハーッ、これで良いでしょうついてきてくださ···ついてき、きなさいよお!]
[モットモットモットモットモットゥゥゥゥゥゥッッッッッッ、はァ、ハあ、ハァ····ッッッッッッ♪♪♪]
と、遂に付いてきていただく事に成功した!!