第12章 熱気の中で ーーーーーーーホストナンバー5
[おやすみなさい!]
の後、皆様別々の階に移動。私も私の部屋に入り、
すぐにベッドにボフッ。
フゥ~…と、2日目のホストのお手伝い的な感じのお仕事の疲れがめっさ柔らかいベッドに溶ける。
めっちゃ心地良い!!なにこの高級ベッド!!ホントにココはどこ?って感じ。何の建物?
[あっ!!]
と私はガバッと起き上がる!! [お風呂····。]
あっ、えっ、えーー
どうしよう。汗かいたし入りたい。だけどお風呂どこにあるか分からない。
辺りは静か。物音もしない。
ガチャッ。
さすがにこのまま寝るのは、と思ってギイイィ···と妙に不気味な音をたててドアを開く。[えううええ····] うすい明かりしかなくて暗く、何もかも黒い。大きい窓の外は闇。[コワ。]
知らない所なだけに恐怖倍増。戻ろうかともちょっと思ったけれど、今の自分にあの不気味な音をたてて部屋のドアを開ける勇気は無い。
この建物に1人じゃないにせよ、この永遠にあるような廊下の中、この階では1人。[あああこわいい。]
と口に出して恐怖倍増。
とにかく気をまぎらわす為にズカズカと歩き始めた。けど怖い。みたいな状況になっていた。
違う、違う、この部屋もたぶん違う。部屋に名前など書いていなかったが、シャワー室っぽくないから違うとしか判断しようがない。その時、ガタッ!!![!?!?]
と物音がし、そちらを振り向くが何も異常はない。[·····]
声を抑える理性はあった。[き、ききき気のちぇい気のちぇい]
とダミ声で言ってシャワー室を探す。[んん、あっだ···!!]
と小声で言い、素早く中に入って素早く電気をつける。
ホッとしたあ~~。しっかしここも広お~い!!ふぁ~。と一瞬感心してスッと服を脱ぎ始める。ーーとまた、ガタタタッ!![っ!]
と物音がした方を振り向く。何も変わりない。[·······!!]
[っ何スか何スか]と言ってバスルームに入る。シャァー。
え、ここも広いしでかい!!何かすごいインテリア凝ってるなぁ。
好きよこーいうの!!と、安心した私の耳に入ってきたのはガチャッ··········!!!
へ?
脱衣場のドアが開く音···?うう~ん、まあ気のせいだろ。
と、何も知らない私は鼻歌を歌って体を洗い始めた。