第12章 熱気の中で ーーーーーーーホストナンバー5
[ふぅう~、サッパリ!]
と、タオルを巻いて脱衣場に行って椅子に座った。暑い···。でもこの感じが良い。[ん、明日も学校あるし課題愛しの愛しの友達に朝に見せてもらわなイカンから早く部屋戻ろっ!!]
と、部屋着じゃなく学校のジャージという私的に違和感アリアリのに着替えた。
[ひっ··物音!?] 足音がする。べた、べた、べた····とそれは近づく。[っっ······!?]
さっきの物音といい、この謎の足音といい·····ああああこわこわこわと、必死に別の布を胸に抱き体を強張らせた。
ホカホカの気分などもう冷めきった。その時、小さい頃に興味本位で行ったお化け屋敷を思いだし、恐怖で視界が涙で滲む。
お化け屋敷に入った瞬間、予期せぬ場所に、血まみれで、肌が青くて、開いた瞳孔の周りに血管が浮いたもの凄く恐ろしいお化けがいきなり出てきたのを見て、入って3歩で泣き出し、友人が困り顔、すぐにお化け屋敷を出た。それから、もう暗い所とか怖いところに行く人をあり得ない、て思う位こわいのが無理。
お願いしますこわい!!!!!!!その思いを裏切り、足音が近くで止まる。[えっ·····!!!]次の瞬間、ガチャッッッ
[ぎつわッッッッッッしししゃあギャアアアアアアアアアアアア]
とあらん限りの固い物を反射的に投げつける!!!!
[ぅうイイイイイイイウイッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!]
と鼻息混じりに言われたのでそりゃあもう
[ギャアアアアアアアアアア変質しっ·····ん!?変質、者··って!!]
と目を開け、固い物をキレイな床にがしゃんっと打ち付けてそちらを見たら、
[くくさんっっ!!!!!]
[Jkィィぃ~モットッッッモットモットモットモットおッッッ!!!]
と興奮鼻息混じりに走って私の体に近付く美変態さんに、
[うっ·····]だぎゅっとその大きな体に抱きついた。
[Oぅッッッ!?!!?]
背の高くて安心感のある、長い髪の美変態さんの上の方を向き、涙ながらに私は言った。