第11章 白スーツの女ホストと浮世離れした美男ホスト ーーーーー全員
そしてーーーーーーーー
[おっわったーーーー!!!!!] バッターン!
クローズと書かれた看板を隼人さんがドアノブにかけた。
[騒ぐな[················[山田お疲れ[あっ···あ··あのッ]
と皆様が喋り出したところで、あ、お疲れモード入ったなあとしみじみ。
悪魔野郎もすっかり悪魔モードになっぢゃっで☆
[·······大····丈夫····································?]スウさんの美顔。
[え!?あ、大丈夫、です···??]と言いながら、
さっき倒れた瞬間、昨日強打した尾てい骨が傷んでいて倒れるの楽だったけど、正直結構辛かった。
[········こ·····れ················、······]
とスウさんが柔らかい椅子を近くに持ってきてくれた。
スウさん······やさすぃっっ············!!
ジィーン···と、ずっと男の振りして気疲れした私の心にしみたね。だけど、スウさん何で分かったんだろう?美しい人はやっぱり違うな··。
椅子に移動したら、
[山田ッッ、ちょっと···]
と葉太郎くんがちょっと目を反らしてクイッと服を引っ張ってきた。
んんんん癒し····!!
[な、なに?]
[昨日ッッ·····渡したあの、紙見てく··れッ、待ってるから!]
とだけ言ってダダッとどっかに行っちゃった。
なんと!!! 心臓が楽しみでドキドキしてきた。お誘い!?
葉太郎くんと一緒なら、きゅんきゅんして絶対良い!!何だろう!?
と、大事に制服のポケットにしまっておいたその紙を帰ってから見ることにした。
[そろそろ帰ろうかな·····]
とおばあちゃんに電話をかけたら、
[え!?何言ってんだい?もうこんな時間なんだからそこに泊まるに決まってんだろ。]
[·········は?]
その後、おばあちゃんのイビキが盛大に聞こえてきた。
[········は?]