第9章 夢夜、始動 ーーーーーーーーーーー全員
準備し終わり、私はーーーーー
[どう?]
[おんァー!!スゴイッすごいデスッ!ウォォォおおおおおお!!!]
初めて巻いたサラシ、初めて被った男用のイケメンヘアーウィッグ、
そして初めて来た男物の白いスーツ····!!!し、白いスーツっ黒いラインが所々にあって、なんかお洒落でホストっぽい。
[ッッ···!ッ、に、·····似合ってる、ぜ[どうサイズは?]
[はい!昔の隼人さんとサイズ、私同じです!!]
と、私は鼻息を荒くしてわぁわぁ鏡を見て自分の変わりように興奮した。
今日は、女性陣に追い掛けられたから買えなかったから、隼人さんが昔着ていたという格好いい白いスーツを着ることに。でも、[皆さん黒っぽいのに、私だけ···]
[山田は男装だから俺らと同じホストはやらないよ。お手伝いーーーヘルプ役を頼むよ] [はい!!]
それから、私は悪魔野郎以外の美男子様々方に、ーーーーー
[ほらっ、また瞬きだよ!ホストならウインクをスマートに]
[うう··はいっ]
と何時間も鏡にウインク(のつもり)をしながらニラメッコしたり、
[君、目が大きくてカワイイね··]
[山田、お客様の容姿を褒めたらだめなんだよ。]
[エッッ、どうしてだッ!?]
[君、身長が小さくてカワイイね··] [んだと隼人ッッ!!!オマ]
[このように、容姿にコンプレックスを抱えている方がいるかもしれないからね]
[そ、そうなんですか、葉太郎くん、あんまり怒んないで··]
知らなかったホストのルール?的なのを教えてもらったり、
ホストのアレコレを練習し続けて、
[おれ達がその繊細な心、癒します] ーーーーーーパチンッ
[キャアッ!!!] ホッ···出来たみたいだ··ヤッタッタ!!
城にガラスの飾り物が飾られ、ギラッと眩しい位の光は非日常的で、夜の雰囲気を出していた。
こ、こここれがホスト!!
あ、イケナイイケナイ、お客様が!
[お客様、ご指名は···] [じ、じゃあ···ウゥ~ン、どうしようかな]
と顔を赤めて、チラチラと周りを見渡すお客様。