第9章 夢夜、始動 ーーーーーーーーーーー全員
[何、お前らには関係無い]
悪魔野郎は相変わらず悪魔で、顔だけを向けて言った。
よくよく見てみると体はくくさんの方に向いていて、確かに、守ってるように見えなくは無い。
··仲良し··?
[そんな言いか[まぁまぁ、葉太郎準備に戻ろう]
葉太郎くんをなだめるように、隼人さんは部屋の中に誘導した。
と、
[············]
ななななにに??
ナ、ナンカ、悪魔野郎がずっとこっち見てるんだけどエエエエ!?!コ、コエェヨ!!
と、悪魔野郎の視線に気をとられていたら、長身変態が私の体を狙っているのに気付き、避けた。ーー瞬間、
[ハァ、くくがあんたの事気に入ったみたいだから仕方ない]
悪魔野郎の顔が左耳に近寄ってーー··
目の前でドアが、バタンッと閉まる。
ビックリして固まった私に、悪魔野郎は続けた。
[·····くくを絶対に誉めたりしないで。
拒絶 なら良い]
[は·······?]
ポカンと口を開く私を置き去りに、悪魔野郎はドアを引いてバタンッと閉めた。 左耳に、悪魔野郎の声の余韻が残る。
[キュートボーイをぉ、HAPPYにぃいッッッ]
[·····くくを絶対に誉めたりしないで。]
二人共、真逆の事を言っている。
[はっ。私も準備しないとっ!!]
と、私もドアを開き、皆の所に駆けたーー。
[私も、···ホスト、やるんだよなぁ··!!]
極度の緊張でお腹がキリキリと傷んだ。