第9章 夢夜、始動 ーーーーーーーーーーー全員
[ちょっ、ちょっとどうしたんですか]
と、そのままくくさんは四つん這いになる。
[キュートボーイぃ··ずっとボクちんを守ッッッて、]
[守る?何から??]
相手が(警察に)守られるじゃ···と思ったが、守るってなんぞよ?というほうが気になった。
[··キュートボーイみたいになんないように]
[え?何て言いました??]
[はッッッ!何でもナイぃぃんッッッ!]
ハッとしてどさくさに紛れて私の足を掴もうとしたくくさんの手から離れるようにスッと足を上げ、私は問いた。
[くくさん、よく分からないけど話はコレでおしまいですか?]
拒絶の視線を送らないように配慮して見下すと、
[そのまま踏んd][シツレイシマース!!!]
と足速にドアノブを掴むと、
[Aァウウッッッマッテ待ってェ!お願いだけ叶えてエエ!]
[聞いてじゃなくて叶える前提ですか?]
[頼もOぉッッッ、キュートボーイの酷いの見逃してェ、それとHAPPYになれるよーに[誰が悪魔の信仰をするんですか?]
と拒絶の視線を送ったら、くくさんがまた興奮して
[OぅOッッッ!イイイいッッッ、モットモットぉーー!!]
[ぎゃああああああああああ!!分かった分かりました!!!だから体を触ってくるなーーーーー!!!]
と、くくさんの魔の手から逃げていたその時、ドアが開く音がして隼人さんが大声で何かを言ってるのが聞こえ、菜太郎が
[くくっ!!]
と言いながら追い掛けてーーーーー
悪魔野郎がくくさんを追い、くくさんは私を追い回し、て何だこの状態ーーっっっっっっ
[分かった分かった分かった!!叶えますから痴漢止めーーっ]
と振り返ると悪魔野郎がくくさんを捕まえてた。
[くく···、あの女と何していたの?]
あの女呼ばわりすんなあの悪魔野郎。
[ぅエエッッッイヤあぁ、そのぅ、]とアタフタと軟体動物みたいな動きをするくくさんを見て、悪魔野郎は私をキッと睨み付ける。
[あんた[··········止め····、て·····································]
[っ!]
スウざん゛っっっっ!!
菜太郎を呼び止めたスウさんは、また吸い込まれて溺れそうな瞳で、表情を変えずに言う。
[オイッ菜太郎ッッ!!]