第9章 夢夜、始動 ーーーーーーーーーーー全員
夜が始まる前ーーーーーーーーーーーーーーー
[く、くくさんドウシタンデスカ·····!?]
皆が忙しく準備している中、私はドアの外に来るように言われた
ーーくくさんに。
[jk聞いてくりぇYO~~!!!]ダダダダダダダダダだ
[ぎゃああ!!]手をわきわき(ウウ···)と動かして迫る変態美男子を反射的にベチンッッとビンタした![ああ!スミマセンくくさ]
[Gれイィト~ッッッ!!モットモットぉ!!ホラ、ハァ、全力でぇ]
[ぐっ······!!] か、絡みにくいし女子高生は絶対この人と二人きりは無理···
[ワ、ワタシモテツダワナイトナァー[待ってくれぃッッッ!!]
と身の危険を感じ、皆がいる部屋のドアを開けようとすると、くくさんが私の腰に手をガッシリ固め、ズルズルと離さない。
な、何か太もも怪しいっ!スゴく蹴りたいケドもっと喜ぶしっ!!
仕方ないので、
[な、何ですか?嗅がないで早く言ってください]
[その拒絶アイうイイイーーッッッ!ハァスンハァスンハァスンハ]
[(軽くゾッ··)ハァスンハァスン止めなかったら話聞きませんよ]
[A、それはノンのんんんッッッ!でもウイイィいいいッッッ!!]
と言って離れても興奮している(一応美)変態を前にし、絶対ムチ持ってきて
[ぶっ叩いてコレで×××××××××ーーーーッッッ!]
放送禁止用語連発しまくるんだろうな····とビンタする覚悟を胸に抱く。
[ボクちんの···キュートボーイのコトなんだケッッッドお!]
[隼人さんっ!??]まさか浮気の事でっ、と思ったら
[バラバラプリンスノンのん!]と大げさに首を振るから、
[悪···菜太郎の事?]
[ぴんぽぉん!!]
と、私が正解して嬉しそうなくくさんの近くで、私は十円玉が入る程眉間にシワを寄せた。
つい、悪魔野郎の事を菜太郎って呼び捨てで言ってしまったったったーーと思ってたら、
[ボクちんさーーッッッ悲しいんダ··
ボクちんのコトを思って、
キュートボーイが笑うノ]
[······んん??]
と私は耳に手をあてた。え?え、良いんじゃない(?)の?
だけど、そう言った口、長い前髪をくちびる同士で噛んでいた。