第2章 通訳のいない異世界人 ーー全員
呼吸活動が停止する。 フリーズした。
[何いってんだよバカッ!! 失礼じゃねえか!!]
アア ヤサシイナ~ ヤバシ
[っは? 僕は本当の気持ちを言っただけだよ?
だってコイツ鈍くさいしいきなり転ぶし··· ]
エ······· っていきなり"コイツ"呼ばわり?!!!!!(再起動)
さっきまで その可愛いアヒル口を完璧な形にされて
天使の笑顔でもンのすごく性格良さそうだったのに···
!!(大きなすんだ目して!)
だけど···今は小さなアヒル口を大きく、悪役のように歪ませて·······!!
その瞳はとっっっても暗くて透明の要素0の汚れ900000%になってる! ·
····何この(美)悪魔クソ野郎!!! 性格悪っ!
[アンタ、あからさまに"性格悪っ!"ってカオしてるけど、無様な格好で 勝手に転んだの自分だから。
·····早く立てよ]
"無様な"と "勝手に"を すごく強調した悪魔は見下したように
はッと鼻で笑う。
悪魔野郎はそう言って、城らしき純白の建物の 奥に消えた。
誰か大声でフォローしてくれている声が聞こえながらも、
私はあの男に少し嫌味を言われただけで 深く、傷付いていた。
脳の片隅に閉じ込めたナニカが 少しだけ開かれ、心は一瞬 で
闇 ニ 染 マ ル
さっき打った尾てい骨は またさらにズキズキ痛み出した。
まるで今の私の心を 丸写しした様に。
[ちょっと待ってよ僕チンのモノ~ーーー!!!!]