第2章 通訳のいない異世界人 ーー全員
[······ え······ ?]
私が微かに声を出すと、転んで立てない私を 素通りして
あの変態さんが悪魔野郎に走って追い付こうとしていた。
今日 見た顔で、一番嬉 し そ うで イキイキ していた。
[僕はお前のモノじゃないしその女早く置いて来るべきだっただろ]
私とは違う、ゆっくりと優しい声音を バタバタとした変態さんがいる 玄関に また、戻って来ながら言う。
どうして···· そんなことを 平気で········· ?
早く立とうとして足を出した。
だけど、体中ズキズキヒリヒリ痛んで全く立てない。
[っっ········ーーーぅうっ······· 痛ッ·········· !!]
滑稽だっただろう、前の美男子様方たちにとっては。
誰か一人、またあの悪魔クソ野郎に
付いてったのが足音で分かった。
初対面の悪魔が、また口角を歪ませ、私は泣きそうになった