第8章 戦う蟻の、賭け砂糖は誰の手に ーーーーホストナンバー7&4
······だけで奇跡っっっ!!!
美男子様様様の後ろ姿を拝みながら(変態)かんなり驚いていた。
私達はまたここ(城??)に帰ってーー走ってきた。モウ外出タクナイ···。
[ハアッ、ハアッ、]
ずっと走りっぱなしで、隣にいる隼人さんの首筋にうっすらと汗が浮かび、日光に反射して輝く。
別の意味でハアハア心の中でなっていると、隼人さんが、
[大丈[大丈夫かッ?山田ッ!!]
[!うっ、うん!]
ずざーっとイキナリ私の目の前に現れた、葉太郎くんの後ろになった隼人さんは、葉太郎くんのちょっと前に出る。
[山田の服、買えなかったから後で俺と]
[山田ッ!! あ、あう、ッあのッ!!·······ッ、渡した紙、···見て··くれ······ッ]
[あっあの??]
と私が言ったときには、葉太郎くんが隼人さんに突っかかってて
??よく分かんないけど話し掛ける雰囲気じゃないな。と思ったので、部屋の隅にいるスウさんをチラッと見た。
スウさんは、相変わらず無言無表情で立っていた。
私は、その姿から何故か目を離せなかった。
女の人のようにスラッと細くて長い··、スゴい!!超ド級色白!!な指で、元々ここに置いてあった名前が分からない、水色のように薄い青色の花二輪を、愛でるような目付きで見つめていた。
いや···
何か怖い···
絵になりすぎてッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
[くくーー、寝ているの?]
うっとりとした気分をおもいっきし破いたのは、悪魔野郎。
チッ。
確かにくくさんは気になるので、悪魔野郎が見てる方向を向く。ーーと、私は気付く。
バシッパシ、バシッパシバシッパシバシッ
[Oうぅッッ!!AAッ······!!!]
・・・。
[くくっ、·····!]
と、な、ナニやらチョッと高校生の私にはNGなカンジのム・・・の音が鳴る方ーー二階へと悪魔野郎は階段を上る。
完全に足音が無くなった後、皆様無言。
ちょっとしてから、私と葉太郎くんは、
[えっちょっな、何!?二人共っ]
近くの関連者にアヤシイ視線を送る···。
[隼人·······行った方がいいんじゃねぇか?] ポン。