第8章 戦う蟻の、賭け砂糖は誰の手に ーーーーホストナンバー7&4
[何そんな必死になってるの、··]
女性陣がいなくなったメンズ服屋で、悪魔野郎は鼻で笑う。奴は何か言葉を続けさせようとしていたけど、ツンと横を向いて口を閉じる。
イラッとしたが、今はスウさんの方がーーっ
と
思ったけど、
[すみましぇんんんんん····仕事しまず····]
号泣し鼻水を垂らし、神々しいスウさんの前で両膝をつき手を祈るように合わせている男の店員さんの姿があった。
[スウ··]
[何者、イヤ何神様何だろう····??]
葉太郎くんと私が独り言をボソッと呟き、?マークいっぱいにさせた。
[スウ、大丈夫?]
[·············································································(コクリ)]
[取り合えず良かった·····、店開く前に問題起こしちゃだめだしね]
[ああ····、もうフツーに仕事、ってすごいテキパキやってるッッ!]
二人が驚き喋っているところに、
[るさ。早くこの店から出る事考えろよ、またヤツら来るし]
[なッッ[本当だ! また女性が追い掛けてきてるっ]
[········[? 山田っ、ひとまず帰ろっ!]
[うっうん···!]
私は葉太郎くんの後ろに付いていき、後ろにいるスウさんをチラッと見た。相変わらず無表情で、··美し過ぎるッッッッ!!!!
っじゃなくて! ···なんか、最初に見た"シュン"って感じの雰囲気··?
[山田ッッ後[ぎゃ[大丈夫!スウのチカラで······]
[今この状態で止まれる? 頭使えよ] [菜太郎ッッ!!]
[皆さーーんっ! 今じゃなくて、僕達が今夜、]
と天使力100000000000%アザとモードに悪魔野郎が突入。
で結局、
[ふぅ、ふーーっ、つ、疲れた[そこに寝っ転がるな、邪魔[オイ!!]
私はホスト用の服が買えなかった。まぁ、ギリギリ逃れられた。