第8章 戦う蟻の、賭け砂糖は誰の手に ーーーーホストナンバー7&4
[スウさん······]
目の前に鉄球以上の威力の女性達の脚、脚、ハイヒール、脚ーーだと思ったら、違う。
長かったり短かったりして、目に入りそうなメンズ服から見えた景色は、思わず涙が溢れだしそうな程の静寂。 美 し か っ たーーーーーーーーーーーーーーー。
[·····山田さ······ん[フぁはわッッ!?!\\\]
上唇が下唇から離れ、吐息で声を発しているようなスウさんの睫毛の下に隠された、謎めいた美しい水面にーーーーーー
吸い込まれるようで、楽に溺れてしまいそうな感覚に陥った········
空気の震える音すら聞こえない位静かで、
1ミリも狂いが無く完璧に造られた人形の様で、
でも何故か人の心を理解し過ぎている様で、
私を洗脳する様に、
錆びた汚れも浄化する様に、心の内側を
見 透 か す
[ ··················································· ]
顔の熱 ほぼ無