第8章 戦う蟻の、賭け砂糖は誰の手に ーーーーホストナンバー7&4
[おわッッ!!ッととッ] [キャわ゛ぁ゛ーーーーーーーーっっ!!!!!!]
[何で俺に付いてくるのっ?っハァ、散らばった方がいいでしょっ]
ついさっき、オレがつまづきそうになって出た大声とは裏腹に、女性達に聞こえないように小さな声で話す隼人になぜか
········腹が立った。
[ッいいだろ別にそんなのッッ!!]
オレは肘がガッガッと当たる隼人を睨む。[··効率悪いよ、葉太郎。]
そう言い放った隼人の声は、ヤケに滑らかで、オレを
引き離そう
としているのが分かる。絶対無意識だろうけど。
ーーーーッッなんだその冷めた目ッッ!! 言い訳すんなよッッ!お前はッ、かのじ·······ッッ山田なんだろッッ!?
オレはその今までとは違う、冷たい目尻の上げかたをした奴に全く怯まず、_____また睨み付ける
ーーーーそうはさせねぇッ、·······ッてか、何で···········ッ、
女性達の悲鳴と、靴音と山田を呼ぶ隼人の声が重なりあい、耳の中に響く。
でも、そんなの誰が何を言ってるのか分からない、いや聞こえないくらいに彼女にーーーー
[ぁああーーーッ·····!]
オレは込み上げてくるモノを閉じ込めるように、頭をグシャッと掻く。
_____師匠ッッ、··何なんでしょうかこの···········ッッ!!!__
師匠なら この、言葉では言い表せない··ものが分かるのだろうか?
[····································ッ]
···ああ、胸が窮屈だッ·······。彼女は··山田は···ッ何処にッ