第7章 双子の1番小さな林檎飴 ーーホストナンバー4
[山田っ!この服どうかなっ···?]
[ファッはいぃ!?? あ、ゴメンナサッ聞いてなかったですっ!!]
って隼斗と服選びしてるッッ!!オレの足はズルッと滑った。
何だこのホッとするような__ ッッなんかッ··ーーー!!オレは、彼女の腕を掴んだ[え]
[オイ隼斗ッ!!皆で選ぶっつっただろッッ!]
[葉太郎っ!]
このッッッーーーー顔に血が昇るようなこの気持ちはッッ!!!!
[····················]
オレたちは数秒間、お互いの目を見つめた。真剣な目だった。
[あああ···っあのぅ·····??]
彼女の声がした瞬間、オレたちはバッと彼女の方を振り向く。
そして、腕を掴んだ、いや掴んでしまった事に今気づき、
[っぅおわわッッ!!! あッすすすッすまんッッ!!]
とオレは慌てて0.01秒で手を引っ込めると同時に、彼女から顔をバッと背けた。 [葉太郎くん!??(可愛ェェェェェェェェェェェェェェ)]
[····すッすまんッッ!] 顔から本当に火が出そうだった。
[···········ッッ!!!]
手の中に、女子特有の柔らかさの余韻が残る。
あんなに強くて、芯のある山田でも、·····女子、なんだ。
オレはギュッと手を握りしめる。
いやいやいやあッ当たり前だけどッ····、でも··ぉッッ!!
··········他の部分も、きっと······ーーーーーーッッッッ!!?!
[うわあ゛あ゛あ゛あ゛ッッ(\\\)[ちょっと葉太郎、静かにっ!]
[···フッ。 何出会ったばかりの女にムラムラしてるの?]ボソッ。
[ッなッッ!?!? って菜太郎ッッ!!ちちッ違ぇよッッッッ!!]
通り過がりにオレだけ聞こえる音量で言った菜太郎は、オレが振り返った時には服選びを再開していてーーーーー
[ど、どうしたの!?葉太郎くんっっ?!?]
[!!!ッッ········いや·····、何でもねぇ···············。]
[???そお!?]
山田の視線が左の頬に痛いくらいに伝わってくる。
ーーーヤメロ、そんなに見ないでくれ···