• テキストサイズ

ご指名は?

第7章 双子の1番小さな林檎飴  ーーホストナンバー4



私はポッッッッカーンと口を大きく開いていた。


[だ、···ッ大丈夫かッッ·······? 山田···]

葉太郎くんが、私の名字だけ聞こえるか位の声で言った。

ハァッ、ハァッと息を切らせた葉太郎くんは 私をおんぶしていた。    [っっづェエエエエ!?!?!?]


状況を理解してから、私の太ももに彼の腕がある感触がはっきりと伝わって、カァァァーーーーーッッと顔が熱くなった!!

[お、下ろしてぇーーっ!!! さっきからグラグラしてるしっ、重いでしょ!!] 

私の身長より、一回りも二回りも小さい彼の体は、私を支えるだけで辛そうだった。 だけど、私を下ろそうとはしなかった。


[っっ葉太郎っ! 震えてるよ、彼女を下ろしなよ。俺が運ぶから···っ] 

[!!]

俺が運ぶから発言にドキリッとして顔がボッとなった。

[ーーッ逃げるのが先だろッッ! ッオレが···ッ!!]

グラッッと急に体が揺れ動いた。 [どわぁっっ!??]

と言った瞬間、私は口を塞いだ。  っこんな男らしい声っっっ


  っ葉太郎くんが運んでくれてるのに恥ずずずずずずッッ!!


[っ危ないってば!] 後ろから声が聞こえた。振り向くと、




[ごめんッッ··、な········! こんな震えて·····ッハアッ!]

葉太郎くんの声が耳を通る。 









[だけどッ、オレッ···!ハアッ!、もっとッッ··!ハアッ、

お前がッ··ッ山田がッッッ·········!

頼れるようなッッ!!ハアッ、男にッッ···、

なるからッッッッ!!!]


          ーー ー ーードキンッッ…





一生懸命、走っている彼の真っ直ぐな瞳に、私はドキドキした。





どうして···っッ私に·········そんな·············っっっ!!??





そして、··ためらいがちに、私は男の子らしい首に腕を伸ばした。


[っ!!!]  びくッと彼の肩が動く。 [ッぅおおおッッ!??!]














さっきのと比べられない位、私達はぐらついた。


















/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp