第7章 双子の1番小さな林檎飴 ーーホストナンバー4
[っっく···ッ!!! (悪魔野郎でも美男子!!だ、騙されるな私!!)]
とワナワナ体を震わせ、口を噛み締めた。
[っ、行くよっ、菜太郎っ!] [じゃあ皆さん、待ってます···!]
隼斗さんが菜太郎を引っ張り、女性の皆さんの輪(大群)から美男子様々方と一緒に抜けた。[待って~~ーーーー!!!!!!!]
[うへっ!?!]
キャァァア!!と追いかける女性達は、美しい蝶を追っている子猫ちゃんーーじゃなく、シマウマ(美獲物)を襲う気満々の飢えたライオンッッ
同じネコ科でも目つきが完全野獣!!!!
[キャァァああああああああアあああああ!!!!!!!!!ガァウッ]
ひょエエエエエエエ(ガァウッ!?!??) く、喰われる、美男子様々方がッッッ わわわわ私も違う喰われ方でッッッ に、逃げなきッて皆速ーーーーーーーッッッ!!! 私運動神経0だからっっ!!!待
[っ山田っっ!!] パシッ! [え]
誰かが パニック状態の私の手を取った瞬間、私は振り向いた。
[ごめん、頑張って付いてきてっ!!]
太陽の光より眩しく輝いていた隼斗さんに
[は、ハヒィ(やべぇイケメンんんん!!\\\)······!]ののノックアウト!
[飛ばすよっ! しっかり握ってっっ!]
ギュッ
[!!っっ]
強く握られた手はゴツゴツしていて、ビックリして顔を上げた
隼斗さんの瞳は凛々しく ちゃんと守ってくれそう
そんな 凄いカッコ良い横顔がそこに あって
ーー ードキンッ
時が止まったように感じたその一瞬、王子様は走り出した。
[わっとと!!]
と、いきなりつまづきそうになった。 [山田ッ!]
地面が近づく中、声が聞こえたと思ったら、
グワンッッ!! [ わっ!?!?····っ]
謎の浮遊感に目を瞑った。 瞬時、声が降ってきた
[お前の方が危ねぇじゃねぇかッッ!! 隼斗ッ!!]