第7章 双子の1番小さな林檎飴 ーーホストナンバー4
[ちょっスウさん何コクコクコクコクしてるんですかっっ!!]
と一応ho(変態なオジサン)から距離をとって言った。
[·····駄目······なの························?]
[ッつうぅッッ!!(グサッッ) い、いやダメっつーかお前はそれでいいのか?!! 初対面の奴に I want youなんて言われてッ!!]
«あいうぉんちゅー»のところだけ少し発音良くする葉太郎くんの言う言葉にウンウン頷き、私はスウさんを見た。
[····それ·······って····、······どう··いう·······意味····················?]
[・・・・・・・・・・・ハアア!?!?]
私達2人は絶句した(私は声が出なかった)!!!
[······何··············語·····························?]
[隼斗ッッ!! こっち来てくれッ!!!]
たまらなくなり、少し目を離した隙に(悪魔野郎に負けず劣らずな)全員女性の人だかりができている隼斗さんを葉太郎くんが精一杯引っ張った。
[ほ、ほほホントに大丈夫かアイツッッッ! 英語知らなくて知らんオッサンの餌食になる直前だったんだぞッッ!!]
[ええっ! それは危ない··スウは、今日はちょっとやめよう]
[ああ·····今日は常識的なことを見せてやろうぜ···]
と、今日はスウさんはホストやらないことに。
とそんなことをしていたら
[皆さん、···お暇でしたら、ーー]
と悪魔野郎がアヒル口を開けていて、純真無垢にこう言った。
[今日から僕らが経営するホストに足を運んで頂けないでしょうか····?待ってますっ、僕、キミの為ならばーーーー]
そこで悪魔野郎は自分の唇に指を当て、上目遣いでウインクしながらちゅっと投げキッスをした。
キャァァァァァァッッッ!!!!
と悲鳴が上がる
[何でも···するよ·············?]
ドギュンッッッッッッッ!!
今の私は葉太郎くんの視線に気がつかなかった。