第6章 ホストナンバー3がいない間の時 (一旦章休憩)
[ッッ····、お、オオッ!! 山田、オレ頑張るぜ!!!!]
驚き2割、さっきまでよりやる気に満ちた少しつり上がった目8割。 その目は、なぜか眩しい位にキラキラと輝いていた。
[山田··· カッコ良かったよっ!]
[···························。]
[イヤイヤそんな~ー!] 超謙遜しながらも美男子様方に褒められて、かなり嬉しかった。 そしたら、何故か·······。 ··········
[ご、ゴメンッ! ちょ、ちょっとトイレ!!]
[いきなり? いってらっしゃいっ!]
早々にこの場を離れようと部屋のドアに手を掛けようとした時、
[山田ッ!!]
大きい声がして、私は振り向いた。
[ありがとなッッッ!!!]
唇が震えた。
そして、バッと背を向けた。
[えッ···!!! ななんでだ?]
[まぁまぁ。ん? あれ、スウどうしたのっ?]
[········ちょっと·························。]
トイレの場所が分からず、堪えきれなくて、涙が溢れ出た。
[ぅっ···ッ····]
[なんか、鈴ちゃんってうるさい上に気強くてヤダ]
[山田って時々キツイよなー。こっちやる気ねーのに]
小学生、中学生とずっと言われ続けた言葉。
皆揃って、この言葉を言う。
[育てる両親がいないから、こんな奴になったんだよな。]
そう。
私にもう、両親はいない。
顔も覚えていない。
両親がいない、その世界は トラウマばっかり膨れ上がる。
[っ···お母さんっ··っく]
その瞬間、