第6章 ホストナンバー3がいない間の時 (一旦章休憩)
[ごめん山田、椅子から立ってくれない?]
[?はい] 耳打ちされて立ってみると····
バサァッッッ! [え、エエエ!?!!!!]
隼人さんが出したのはま、真っ赤な赤い薔薇。
あ、赤い二回言ってしまってため息が出る程 綺麗な花だった。
[あああああの·····???????]
そしてイキナリ私の前で膝をつき、まるで異国の王子様にプロポーズされるような気分。
[俺を呼んだからには、今夜は返さない]
[ぅふぁッッッッ?!?!!!]
可愛らしく瞼をたるませる人が、持ち前のその男らしい整った顔を、もっとキリッとさせて真剣な視線を注がれる。
隼人さんは、私の目以外何も見なかった。
そのまっすぐでいて奪われるような、
その瞳にうっとりし、
だけどドキドキしっ放しだった。
[そんなに緊張しないで、他の男から君を守るから。
それに······ 君はもう、俺のものになる予定だから
········返事は?]
ドキィィィィッッッッッッ!!
[は、はひぃぃぃぃぃぃぃぃーー·······!!!!!]
薔薇の花びらのように鼻血が飛び出し、のの ノックアウト!!!
[オオイッッ!!(汗) 大丈夫か??! 鼻血大量出血してるぞ!!!]
[···、大丈···夫····彼女··········幸····せそう·····、だから··········。]
[??? ど、どうだった!? 俺っ!]
さっきの様子と打って変わり、また爽やかに聞く。
[エエエ、演技とってもお上手デデですネ····!!!!]
薔薇の花束をぎゅっと抱き締めながらそう言った。
[ っ···················!!
·····演技·····じゃないけど···········。]
なんか、やっぱりさっきと違って私から目を逸らし、隼人さんは小声で何かを言った。